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ジョガーFの世界

このブログは2010年4月から、小説を読んだ後の記録用に使うことにした。

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沈まぬ太陽 「第3巻」

あるsnsから転載

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1週1巻を順調にクリアー。 

本来、1冊500ページもあるような文庫本は敬遠する必ずしも
読書家とは言い難いjyogarではあるが、なかなかどうして・・・・
   (な、コト、ちっとも自慢にならんけど・・・・・)

今週は第3巻を予定より早く読み終えた。「御巣鷹山篇」。
1,2巻とは違う小説を読んでる気がしなくもなかった。
特に前半は。

内容が内容だけに、いつものjyogarの日記のように軽いノリで感想
を書く訳にもいくまいか。

実のところ、小説というよりこれはほとんど「事実の記録」なのであろう。

帯にある山崎豊子の言葉
「歳月と共に、世間の関心が薄らいでも、遺族の悲しみに時効はない
 というのが厳粛な事実である。・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・
 この事実を書き遺すことによって、亡き五百二十名の声なき声、
 無念の思いに報いたい」
まさにこの想いが凝縮された小説だと思った。

そんな中、生存者4名が敢えて本名で記されているのは問題に
ならずに済んでるのだろうか。当然、そうなんだろう。当人達の
了解を得られているのだろうなと思うのだが、どんなんだろう。
川上慶子、落合由美、吉崎母子(母と娘)。


1985年8月。
丁度、お盆前の帰省ラッシュが始まろうとする時期でもあったような。
自分は結婚した翌年で2号クンがまだ1歳にもならない頃だ。

当時、地方の某地勤務で隔週で東京に出張していたように記憶して
いるが、あの時は、もし金曜日に残業をせずに遊んで、翌日仕事をして
いたら、帰りの飛行機の都合次第ではこの便に乗っている可能性も
なくはなかったかも・・・・ゼロではないな・・・・いきなり母子家庭かよ・・・
とか、考えたものだ。

あまり下手なことを言ってはいけないが・・・・・

恩地や行天も当然、登場する第3巻だったが、事故の実態や遠因、
そしてなによりも遺された多くの遺族の気持ちを深く深く考えさせら
れる作品だった。

突然、人生に終止符を打たされた五百二十名の犠牲者の方々が
今も安らかに眠られますように。

合掌。

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